シューケットって聞いたり、食べたりしたことがありますか?
シューケットはシュークリームの皮のお菓子で、フランスでは通常どこのパン屋さんでも売っています。どのパン屋もまぁまぁ美味しいか、美味しくないかという感じで、クロワッサンのようにわざわざ遠くまで買いに行ったりするお菓子でもありません。
数年前、仕事の打ち合わせでフランス人マダムが、一時間ぐらいのミーティングの際に、遠く離れた日本から来たお客さんのためにシューケットを用意してて、「フランスでは、午前中の仕事の打ち合わせの時に食べるお菓子なのよ」と言っていました。その時食べたシューケットは美味しかった記憶があります。きっと近所で評判のところで買ったのだなと思いました。
日本からのお客さんはきっと朝ホテルでクロワッサンとかハムとかをどっしりと食べてきているので、クロワッサンだと重なるかもしれないし、クッキーなどに比べシューケットは軽くて食べやすく、フランスらしいお菓子なので、重くない粋な計らいだなとも思いました。
そんなシューケットですが、クロワッサンやフランスパンと違い力を入れているパン屋はほぼないので、どこも可も不可もなくといった味。美味しいとすれば、まず技術が高いお店と予想されます。
クロワッサンは重いので、美味しいシューケットが食べたい、それも出来るなら一番美味しいシューケットが食べてみたいということで、いろいろと調べて一番評判のいいPain Painというパン屋さんに行ってみました。
パンの評判もとてもいい有名なパン屋さんです。シューケットは初トライ。









食べてみたところ、皮は少しパリっとしてて、薄くて中は少ししっとり。普通はぼてっと重たいか、カスカスの皮ですが、こちらのパン屋のちょうどいい食感となる皮の薄さが、評判の高い理由かと。シュガーのかかり具合もいいし、あと、材料も新鮮で美味しかったです。あと、隠し味となる少量の塩味をアクセントとして頼っていないところも気に入りました。
こちらのシューケットは近くに来たらまた買いたいと思わせる一品。この技術はやはり職人ならでは、と思わせる素晴らしいシューケットです。